仏検準2級の受験者は、初めての仏検の二次試験(面接)に臨むこととなります。
最初に確認したいのですが、準2級の二次試験はたいしたことありません。
一次試験を合格した人なら、「落ちるはずがない」と自信をもって臨んでください。
二次試験で本当に必要なのは、発音とかではなく、その心構えです。
二次試験の概要
準2級の二次試験は英検の二次試験に似ています。英検より簡単なのでご安心ください。
試験内容は仏検事務局の公式サイトで公開されています。
面接時間:約5分
係員の指示で、一人ずつ面接室に入ります。
入室したら面接委員が着席するよう日本語で指示します。
着席すると、面接委員が受験者の名前と受験級を日本語で確認します。
次に面接委員が、フランス語の文とイラストがある「問題カード」を渡し、黙読するように指示します。黙読の時間は1分間です。この時、イラストもよく見ておいてください。
黙読が終わると、次に音読するように指示されます。よく聞こえるように読んでください。
音読が終わると、面接委員が「問題カード」の文の内容およびイラストに関してフランス語で5つの質問をしますから、フランス語で答えてください。答える際に「問題カード」を見てもかまいません。
質問が終わると、面接委員がその旨を告げますから、「問題カード」を面接委員にかえして退室します。
これが全てです。試験は物足りなく思うほど、あっけなく終わります。
試験が終わってから「もっとフランス語を話したい」とムズムズしてくるほどです。
試験では、音読は発音に自信がなくてもとにかく大きな声で読んでしまいましょう。自信がない単語があると、つい小さな声で誤魔化したくなりますが、かえって印象悪くします。それとリエゾンは見逃さずしっかり読みましょう。問題には必ずLes enfantsのようなリエゾンの発音チェックをする語句があります。
5つの質問は、単純な一言でも良いので、とにかく何か言いましょう。もちろん日本語厳禁です。時間と天気はよく聞かれるのでしっかりと言えるようにしておきましょう。
二次試験の準備
仏検の場合、一次試験と二次試験の間は約1か月。
ただし一次試験が合格している前提です。一次試験の合否は自己採点でわかるものの、合格通知と二次試験の受験票を手にするのはだいたい10日前くらいです。
その間、何をするかというと発音のおさらいと想定問答練習になります。
発音のおさらいと言っても、一人ではなかなか難しく、間違った発音を繰り返すことにもなりかねません。
ネットなどで合格者が様々な勉強法を披露しています。衛星放送のフランス語ニュースを見るようにするとか、映画をフランス語で見ていたとか、あるいはフランス語の音声付きの本(星の王子さま等)を毎日聞いていた、などです。間違っているとも、無駄だとも言いませんが、準2級の二次試験の準備として効率的だとは思えません。
現在はスマホの音声認識(Siriなど)でフランス語モードで会話してみることもできますが、やはり実際の準2級の二次試験の内容の模範音声をシャドーイングするのが最も効果的です。あと二次試験まで数えるほどしかない時に、試験(面接)と関係ない内容に取り組むのは賢明とは言えないからです。
その模範音声を入手するには、過去問などの書籍を購入するのが一番現実的です。
二次試験当日
試験(面接)はものの5分であっけなく終わってしまいます。
多くの人が「うまく発音できなかった」「緊張して言葉に詰まってしまった」と、がっくりして「落ちたかも…」と思うと思います。
でも、大丈夫です。よほどのことがない限り合格しています。
よほどというのは、黙り通したとか、フランス語で回答しなければいけないのに日本語を話した、などです。
ですから、自信をもって、発音の自信がなくても大きな声で、試験官の目を見て話しましょう。
試験当日ですが、慌てず、緊張しないように、試験会場には早めに着くようにしてください。時間に追われてドタバタしては面接の前に緊張を高めることになってしまいますので。
最後に繰り返しますが、一番大切なのは落ちるはずがないという心構えです。